「賃上げ=コスト」だと思っている経営者は負ける ― メガバンクの決断から見る“攻めの投資”の正体 ―

三井住友銀行が、ベースアップ4%、総賃上げ10%超という大きな決断をしました。
新卒初任給も約18%引き上げ、30万円へ。
このニュースをどう捉えるかで、経営者としての未来は大きく分かれます。
今回のニュースの本質は、賃上げではありません。
三井住友銀行が示したのは
「人件費を“コスト”ではなく“投資”として扱う覚悟」
です。
数字のインパクトに騙されてはいけない
- ベースアップ:4%
- 賃上げ総額:10%
- 投資額:約222億円
三井住友銀行社員数は25000人
社員の平均年収は890万円
賃上げ率10%の投資額は…
89万円✖️25000人=222億5000万円⁉️
この金額だけ見ると「すごい」で終わります。
でも本質はここではありません
本質は、なぜこのリスクを取れるのか?
答えはシンプルです。
「賃上げしない方がリスクだから」
美容室で考えてください。
- スタッフが辞める
- 教育コストが消える
- 顧客が離れる
これ全部、見えない“損失”
見えないコストの正体
賃上げをしないと何が起きるか?
① 採用できない
② 育たない
③ 定着しない
つまり
未来の売上が消える
機会損失の構造(美容室版)
例えば
スタイリスト1人が辞めると
- 売上100万円/月 × 12ヶ月 = 1200万円消失
- 採用コスト 50万〜100万
- 教育コスト(時間・機会)=計測不能
トータル損失 1500万円以上
それに対して
年収10%アップ=50万円
結論
賃上げしない方が圧倒的に高コスト
大企業 vs 中小企業の誤解
よくある勘違いがあります。
「うちは小さいから無理」
これは逆です。
大企業の方がリスクがデカい理由
- 社員数が多い
- 意思決定が遅い
- 固定費が巨大
一度の判断ミス=数百億円単位
中小企業の強み
- 即決できる
- 小さく試せる
- 修正が早い
👉リスクコントロールできる
美容室経営への転用
ここが重要です。
① 賃上げを“攻めの戦略”に変える
- 給与UP → 採用強化
- 給与UP → 離職率低下
- 給与UP → モチベーションUP
結果:売上UP
② 「評価制度」とセットで設計する
ショウセイ株式会社でも取り組んでますが、
- 売上
- カルテ純増
- 店舗貢献
給与と連動
つまり
「払う」ではなく「回収する設計」
③ 単価を上げる覚悟を持つ
賃上げできない理由の9割はこれです。
- 値上げが怖い
- 顧客離れが怖い
でも現実は
値上げしない方が崩壊する
今回のニュースを一言で言うと
「リスクを取らないことが最大のリスク」
ショウセイは今、かなり良いポジションにいます。
- コンセプトがある
- 商品がある(Viváte / BIJU)
- 教育がある
ここでやるべきは
“賃上げを軸にした成長戦略”
- 採用強化
- 定着強化
- ブランド強化
全部つながる
最後に
多くの経営者はこう考えます。
「リスクを減らしたい」
でも成功している企業は逆です。
「どのリスクを取りに行くか選んでいる」
三井住友銀行は選びました。
「人に投資する」というリスクを。
では問いです。
あなたは、どのリスクを取りますか?
答えはシンプルです。
“未来を取りに行くリスク”以外は、すべて衰退です。
「リスクを取らないことが、最大のリスクである」
変化の時代において問われているのは
「守る力」ではなく
「取りに行く覚悟」です。
賃上げは、その象徴です。
あなたは、
コストとして捉えますか?
それとも
未来への投資として意思決定しますか?
その選択が、
3年後の組織を決めます。