【社長はなぜ「自分より優秀な美容師」を外すのか?】
髪と人生を「構造」から整える。
ショウセイ株式会社 代表 木田昌吾です。
このブログを開いてくださり、本当にありがとうございます。
僕は日々、美容室経営と現場に立ちながら
「なぜ、同じ施術でも差が生まれるのか」
「なぜ、努力しても報われない人がいるのか」
「なぜ、綺麗になっても持続しないのか」
そんな“構造”を考え続けています。
このブログでは
✔ 髪のこと
✔ 経営のこと
✔ 働き方のこと
✔ 人が成長する仕組みのこと
を、できるだけわかりやすく、そして本質からお伝えしていきます。
あなたにとって
何か一つでも視点が増えたり、
明日からの行動が変わるヒントになれば嬉しいです。
心を込めて書いていきます。

―不安を避けるか、未来を取りにいくか ―
結論から言います。
社長が「自分より優秀な美容師」を外してしまう理由は、
プライドでも支配欲でもありません。
それは——
「これ以上、不安を増やしたくない」という防衛反応です。
これは美容室経営では、かなり露骨に出ます。
① 美容室経営者は「不確実性の塊」の上に立っている
美容室経営を分解すると、不確実性だらけです。
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来月の売上は正直読めない
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スタッフが突然辞める
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集客媒体のアルゴリズムが変わる
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客単価が下がる
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クレームが入る
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採用広告がハズれる
👉 ほとんどが、自分ではコントロールできない。
この状態でさらに、
「自分より技術も発信力も人望もある美容師」
が入ってきたらどうなるか?
社長の頭の中では、こんな声が鳴ります。
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「あれ?判断、俺じゃなくてよくないか?」
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「スタッフ、あの人の言うこと聞いてない?」
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「お客様、あの人目当てにならない?」
これは優越感の問題ではありません。
“居場所が揺らぐ恐怖”です。
② 「優秀な人を外す美容室」で起きていること
その中で問題になるのが、
「自分よりも能力の低い人材しか採用しない社長」
これを美容室に翻訳するとこうなります。
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技術はそこそこ
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売上は平均的
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発信はしない
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文句は言わない
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判断は全部オーナー任せ
つまり——
「自分が全部決められる美容師」
この状態は、とてもラクです。
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経営は自分主導
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精神的に安心
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不安は増えない
でも、その代償はあまりに大きい。
③ 安心と引き換えに失っているもの
失っているのは、これです。
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サロンの成長スピード
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次世代店長候補
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任せられる右腕
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ブランドの厚み
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社長が現場から抜ける未来
結果どうなるか?
👉 社長が一番忙しいサロンになる
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採用も社長
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教育も社長
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トラブルも社長
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数字管理も社長
これは「経営者」ではありません。
最上位プレイヤーです。
そして最上位プレイヤーのサロンは、
社長のキャパでしか成長できません。
④ 成長する美容室オーナーが通る“分岐点”
伸びるオーナーは、必ずこの瞬間を迎えます。
「あ、俺が一番できる人じゃなくなるな」
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自分より売上を上げる美容師
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自分より言語化がうまい店長
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自分より育成がうまい幹部
を、あえて入れる。
怖いです。
正直に言えば、相当怖い。
でもこの瞬間に初めて、
👉 現場の人 → 経営者
に切り替わります。
⑤ 自社の3店舗ブランドKEEP/SENSE/THREE

KEEP(デザイン×個性)
SENSE(高単価×信頼)
THREE(仕組み×再現性)
この3ブランドは共通して、
「自分より優秀な人材がいないと成立しない構造」
になっています。
特にSENSE。
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高単価
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無害化
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世界観
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言語化
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再現性
これは、オーナー一人で回す設計ではない。
もし無意識にブレーキを踏めば、
ブランドは“頭打ち”になります。
怖さから守ったのはポジションかもしれませんが、
失うのは未来です。
⑥ 経営とは、選択の連続
ここで問いです。
あなたは今、
「安心」を選んでいますか?
それとも、
「未来」を選びにいっていますか?
安心は悪ではありません。
ただし、同じ場所には留まり続けられない。
現状維持は、緩やかな後退です。
最後に
自分より優秀な人を入れることは、
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コントロールを手放すこと
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判断を委ねること
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主役でいることをやめること
でもその代わりに得られるのは、
組織の拡張性です。
社長が一番できる人である限り、
会社は“個人商店”を抜けられない。
あなたはどちらを選びますか?
安心か。
未来か。
木田昌吾
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