一勝九敗の経営学 〜ブームに酔うな〜「ユニクロはブームだ」by柳井さん
「ユニクロはブームだ」

過去最高売上、過去最高利益。
それでも、柳井正氏はそう言った。
普通ならこう言うでしょう。
「我々は強い」
「実力が証明された」
でも柳井さんは違う。
なぜか?
■ 30年前の大失敗を忘れない
ユニクロは日本で大ブレイクし、その勢いのまま英国・中国・米国へ進出しました。
結果は——大失敗。
莫大な損失。
撤退寸前。
日本で通用したモデルが、世界では通用しなかった。
その経験があるからこそ、柳井さんは、
「好調=実力」とは言わない。
「これはブームだ」と言うのです。
■ ブームは必ず終わる

30年前のフリースブームは数年で終わりました。
だから今の好調も
永遠ではないと知っている。
これが経営者の視点です。
■ 苦しい時に投資する者が勝つ
コロナ禍。
多くの企業が縮小。
しかしユニクロは、
出店戦略を見直し、
大型旗艦店を展開。
売上より「ブランド化」を選びました。
短期利益より、長期構造。
これが一勝九敗を知る者の行動です。
■ 作ったものを売るな。売れるものを作れ。
柳井さんの言葉。
「作ったものを売る商売から、売れるものを作る商売へ」
これは14年から進めた
情報製造小売業への転換。
データで顧客の欲求を読む。
職人のこだわりより
顧客の欲望。
ここからが本題
美容室経営も同じです。
① ブームを実力と勘違いするな
縮毛矯正ブーム
髪質改善ブーム
韓国ヘアブーム
それは「一勝」。
永遠ではありません。
② 作ったメニューを売るな
❌ うちのこだわり
⭕ お客様が検索している言葉
顧客が欲しいものを
先回りして作る。
これが本質です。
③ 売上よりブランドを作れ
旗艦店は「売る場所」ではなく
「世界観の発信基地」。
美容室で言えば、
・コンセプトの徹底
・無害化という思想の浸透
・360度美シルエットの一貫発信
これが長期的な勝ちを作ります。
■ 商売の神様は甘くない

「ビジネスは一勝九敗」
成功は例外。
失敗が通常。
だから当たった瞬間にこそ
気を引き締める。
■好調な今こそ問いましょう。
それは実力か?
それともブームか?
ブームを構造に変えられるか?
ここが分岐点です。
挑戦をやめない経営者でいよう。
木田昌吾
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