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忙しい人ほど、先に「考える時間」を押さえたほうがいい

先日管理職合宿に行ってきました!

そこで出た会話て、

現場に立っていると、目の前の予約、スタッフ対応、クレーム対応、採用、数字確認……とにかくやることが尽きません。

だからこそ、経営のことを考える時間は後回しになりやすい。

でも実際は逆で、忙しい人ほど先に「考える時間」を確保しないと、ずっと目の前の処理だけで終わってしまいます。

今回あらためて感じたのは、未来を良くするための思考時間は、空いたらやるものではなく、先に予定に入れるものだということです。

「1時間取ってみて、1時間で足りるのか2時間必要なのかを知る」

まずはここから始めるしかない。

完璧なやり方を決めてから始めるのではなく、まず枠を押さえて、やってみながら最適化していく。

これは経営でも育成でも同じです。

ルーティン業務と「未来をつくる仕事」は分けた方がいい

日々の業務には、大きく2種類あります。

1つは、今を回す仕事。

もう1つは、未来をつくる仕事です。

売上入力、返信、予約管理、現場の細かい調整。

これらはもちろん重要です。

でも、品質方針をどうするか、クレームをどう再発防止に変えるか、VIP顧客へのサービスをどう設計するか、採用の見せ方をどう変えるか。

こうしたことは、目の前を回すだけでは生まれません。

意識して「未来をつくるための時間」を取らない限り、会社は現状維持のままです。

しかも厄介なのは、未来をつくる仕事ほど、緊急ではないように見えることです。

だから後回しになる。

でも本当は、そこにこそ経営者や幹部の価値があります。

経営は、現場を離れたほうが考えやすいこともある

サロンにいると、どうしても途中で話しかけられたり、現場の空気に引っ張られたりします。

もちろん現場を見ることは大事です。

でも、現場にいないからこそ見えることもある。

カフェでも事務所でもいい。

少し場所を変えて、未来のことだけを考える時間を取る。

これはかなり有効です。

特に、店舗の方針、教育、採用、サービス設計などは、現場の延長でなんとなく考えるより、一度俯瞰して整理したほうが精度が上がります。

一方で、現場に戻るとスタッフの顔を見て愛情や解像度が戻ることもある。

だから結局、机上だけでもダメだし、現場だけでもダメ。

「現場」と「俯瞰」を行き来することが大事なんだと思います。

これからの幹部に必要なのは「感度」

面白かったのは、「考える時間をどれくらい取ればいいのかわからない」という話から、最終的に“感度”の話になったことです。

結局、経営者や幹部にとって本当に大事なのは、時間の量だけではない。

普段から何を見て、どう考えているか。

たとえば、スタバに入ったときに

「オペレーションはどうなっているんだろう」

「なぜこのスタッフは楽しそうに働いているんだろう」

「この空間設計は自社に転用できないか」

と考える。

映画を見たら

「なぜこのストーリーは感動するのか」

「この起承転結はお客様への提案に応用できないか」

と考える。

これがアナロジー思考です。

つまり、仕事時間だけが仕事ではない。

仕事以外の時間に、どれだけ感度高く世界を見ているかが、その人の深みをつくる。

これは練習とはまた違う意味での「イメトレ」だと思います。

練習だけではなく、思考の習慣が人を強くする

技術職はどうしても「練習量」で語られがちです。

もちろん反復は必要です。

でも、毎日同じ形で努力すればいいわけでもない。

実際には、すべての人が毎日フルで練習し続けられるわけではないし、向き不向きもあります。

だからこそ重要なのが、思考の習慣です。

見たものをどう解釈するか。

なぜそれが流行るのか。

なぜ人が夢中になるのか。

なぜこのサービスは選ばれるのか。

この問いを持ち続けるだけで、同じ1日でもインプットの質が全く変わります。

美容師なら、美容に直結することだけを見ればいいわけでもない。

ゲームでも、映画でも、飲食店でも、接客でも、全部ヒントになります。

「なんでこれは人を夢中にさせるんだろう?」

この視点を持てる人は強いです。

採用も、評価制度も、伝える順番がある

採用の話も印象的でした。

いい制度を持っていても、入り口でそれをそのまま説明すれば伝わるわけではない。

むしろ評価制度を最初から前面に出すと、相手によっては重く感じることもある。

本当は、

「どんな未来があるのか」

「どんな価値観で働けるのか」

「どんな美容師になれるのか」

が先にあるべきで、その後に制度がある。

制度は大事です。

でも制度だけでは人は惹かれない。

人は可能性に惹かれ、共感で動く。

この順番を間違えると、せっかく良い中身があっても届かなくなります。

まずは「月2回の思考時間」からでもいい

大げさに考えなくていいと思います。

いきなり完璧な経営会議を作る必要もないし、すごい資料を作る必要もない。

まずは月2回でも、固定で時間を取る。

その時間は、未来のことだけを考える。

店舗の方針、採用、教育、サービス、再現性、仕組み化。

そういうテーマに向き合う。

そして、考えたことは外に出す。

共有する。

質問する。

壁打ちする。

これを続けるだけで、会社の未来はかなり変わります。

結論

経営やマネジメントは、忙しいから考えられないのではなく、考える時間を先に確保していないから流される。

そして本当の差は、確保した時間の中だけでなく、日常の感度で生まれます。

何を見ても、自分たちに置き換えて考える。

これを習慣にできる人は、機会損失を減らせるし、言葉にも深みが出る。

時間を作る。

予定に入れる。

日常の感度を高める。

そして、現場と俯瞰を行き来する。

この積み重ねが、会社の“軸”を強くしていくのだと思います。

 

木田昌吾