賃上げは他人事じゃない 〜美容室経営者が今こそ考えるべき「生産性」の話〜

先日、日経新聞にこんな記事が掲載されていました。
ニュースを見ると「賃上げ」という言葉がよく出てきます。
しかし、このニュースを本当に理解するには、少し背景を知る必要があります。
日本は賃上げしているのに生活は苦しくなる
ここ数年、日本では確かに賃上げが起きています。
しかし問題はここです。
物価の上昇が賃金の上昇を上回っている。
例えば、
2023年
インフレ率:3.2%
実質賃金:▲2.5%
2024年
インフレ率:3.2%
実質賃金:▲0.2〜▲0.3%
2025年
インフレ率:3%超
実質賃金:▲1.3%
つまりどういうことか。
給料は上がっているのに生活は苦しくなる。
これが「実質賃金マイナス」です。
しかもこれが4年連続で続いています。
実はインフレ自体は問題ではない
日本ではよく
「物価が上がる=悪い」
と言われます。
しかし世界を見ると、そうではありません。
2023年
日本:約3%
アメリカ:約4%
世界平均:6〜7%
2024年
日本:約2.7%
アメリカ:約3%
世界平均:約5%
2025年
日本:約3%
アメリカ:約3%
世界平均:約4〜5%
つまり日本は、まだ世界と比べてインフレが低い国です。
むしろ言い方を変えると、
日本は世界の中で安い国になっている。
ということです。
本当の問題は「賃金」
では何が問題なのか。
それは
賃上げが追いついていないこと。
つまり
生産性の問題です。
美容室経営に置き換えてみる
この話は、日本経済だけの話ではありません。
美容業界でも全く同じことが起きています。
例えばここ数年で
・材料費
・家賃
・光熱費
・広告費
すべて上がっています。
しかし客単価が上がらないとどうなるか。
当然、
スタッフの給料は上げられません。
生産性とは何か
美容室でいう生産性とは
時間あたりの売上です。
例えば
スタイリスト1人が
1日売上5万円の店と
1日売上10万円の店。
同じ人数でも
生産性は2倍違います。
これがいわゆる
人時生産性
です。
給料が高い美容室の共通点
給料が高いサロンには共通点があります。
・客単価が高い
・リピート率が高い
・メニュー設計が明確
・安売りをしていない
つまり
価値で売っている。
給料が上がらない美容室
逆に給料が上がらないサロンは
・クーポン依存
・安売り
・回転数頼み
・客単価が低い
つまり
労働集約型です。
美容師の未来は変えられる
美容師は
・技術職
・接客業
・クリエイティブ職
にも関わらず、
平均年収は
350万円前後
と言われています。
この構造は
変えていく必要があります。
そのために必要なのは
価格ではなく価値。
まとめ
今回の記事の本質は
賃上げには生産性向上が必要
ということです。
美容室経営に置き換えると
・客単価
・リピート率
・ブランド力
・価値設計
これがすべてです。
つまり
美容室の未来は経営者の思考で変わる。
最後に。
ニュースの言葉は理解できても、
文脈を理解している人は少ない。
だからこそ経営者は
常に学び続ける必要があります。
学ぶ人は成長する。
学ばない人は文句を言う。
どちらを選ぶか。
学ぶって楽しい!!
木田昌吾