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30年デフレからの退院と、美容室経営の【値決め戦略】

物価2.9%は「暴れている」のか?

30年デフレからの退院と、美容室経営の値決め戦略か

日本の消費者物価指数は前年同月比2.9%上昇。

一部メディアは「暴れ気味」と表現する。

しかし、ロジカルに考えればどうでしょうか?

日銀が目指すのは

年2%前後の安定インフレ。

2.9%は“微熱”程度。

30年続いたデフレ体質から、ようやく平熱に戻り始めただけです。

 

デフレとは何だったのか?

デフレ=価格が上がらない

→ 賃金も上がらない

→ 投資が起きない

→ 成長が止まる

これは経済の縮小です。

そして日本はそれを30年続けた。

問題は経済だけではない。

マインドが萎縮したこと。

「値上げ=悪」という空気。

これが最も深刻でした。

美容室経営へのアナロジー

では、これを美容室経営に転用します。

デフレ体質のサロンとは?

  • 値上げが怖い

  • クーポン依存

  • 客数至上主義

  • 給料は据え置き

  • 「高い」と言われる恐怖

これ、完全にデフレマインドです。

健全な経営循環とは?

健全なインフレとはこういう状態。

価値が上がる

価格が上がる

賃金が上がる

教育投資が増える

さらに価値が上がる

美容室で言えば、

  • 技術単価アップ

  • スタッフ賃上げ

  • 再現性ある教育

  • ブランド力強化

この循環が回る状態です。

「毎年4%値上げ」は本当に可能か?

結論:可能。ただし設計が必要。

例えば、

技術客単価15,000円

→ 年4%アップで600円増

→ 15,600円

月100名なら

月6万円粗利増

年間72万円。

これが2年続けば、

店長昇給原資になります。

値上げは悪ではない。

賃上げと投資の原資です。

ただし、やり方を間違えてはいけない

価格は「感覚」で決めるのはNG。

必ずデータで判断。

見るべき指標は4つ。

  1. 再来率

  2. 客単価

  3. 来店周期

  4. 物販比率

再来率70%のまま値上げは危険。

80〜90%が土台。

高単価設計が正義

6,000円カットの4%は240円。

体感が強い。

18,000円髪質改善の4%は720円。

体感は意外と弱い。

つまり、

高単価ブランドは値上げ耐性が高い。

だからこそ

ショウセイが「無害化ケア」「本質美」など

価格ではなく“約束”を売ることに特化している

この設計が重要です

今、経営者に問われること

値決めはセンスではない。

設計 × データ × 勇気(決め)

です。

30年の入院生活から退院した日本

問題はここから。

日本はデフレを抜けた。

では美容業界は?

まだ「値上げ=悪」の空気が残っている。

これを抜けない限り、

✔ 賃上げはできない

✔ 人材は流出する

✔ 生産性は上がらない

結論

年4%を基準にテストする。

急激にやるはNG。

緩やかに行う。

データを見る。

インフレ率より“少しだけ上”を狙う。

これからの時代は

「値決めのセンス」=経営者の実力。

30年前から問われていたことが、

ようやく顕在化しただけです。

過去を嘆いても意味はない。

今、決断するかどうか。

それだけです。

 

木田昌吾