多店舗展開できない美容室は「店舗数」ではなく「再現性」で止まる
「今の美容室をもっと増やしていきたい」
そう考えたとき、多くの経営者が最初に考えるのは、「次はどこに出店するか」です。
でも、本当に先に考えるべきなのは、物件でも資金でもありません。
今の1店舗の成功を、もう一度コピーできるのか?
ということです。
1店舗だけなら、「このスタッフだから売れている」「この地域だからうまくいっている」「自分が毎日見ているから何とかなる」という経営でも成立します。
しかし、店舗が2店舗、3店舗、5店舗と増えた瞬間に、経営者一人の力では支えきれなくなります。
1店舗を成功させる能力と、10店舗を成功させる能力はまったく違うのです

店舗が増えるほど「経営者がいないと回らない問題」が大きくなる
店舗ごとにコンセプトが違う。
料金も違う。
接客方法も違う。
集客方法も教育方法も違う。
これでは、店舗を増やすほど経営は複雑になります。
経営者が優秀だから何とかする。
店長が優秀だから売上が上がる。
スター美容師がいるから店舗が成り立つ。
この状態では、店舗を増やすたびに「優秀な人をもう一人探す」ことになります。
でも、本当に必要なのは違います。
誰がやっても、ある程度同じ成果を出せる仕組みを作ることです。
店舗を増やすとは、成功する店舗を新しく作ることではありません。
今ある成功をコピーできる状態にすること。
これができて初めて、多店舗展開が始まります。

多店舗化する会社には「3つの再現性」がある
まず必要なのが、集客の再現性です。
新しい店舗を出して、「何となくお客様が来る」では経営できません。
どんなお客様に、どんなメッセージを届け、どの媒体から、どれくらいの新規客を獲得するのか。
これがある程度読める会社は、次の店舗でも同じように集客できます。
次に、生産性の再現性です。
売上の高い美容師がいることと、普通のスタッフでも一定の成果を出せることは違います。
メニュー設計、単価、施術時間、店販、次回予約。
これらが個人の才能ではなく仕組みになっているから、生産性をコピーできます。
そして最も重要なのが、採用・育成・定着の再現性です。
店舗は物件があれば作れます。
でも、人が採用できなければ営業できません。
採用しても育たなければ意味がありません。
育っても辞めてしまえば、またゼロからです。
採用 → 育成 → 定着
この流れを再現できる会社だけが、継続的に店舗を増やしていけるのです。

出店する前に「増やせる会社」になっているかを確認する
出店そのものは、それほど難しいことではありません。
物件を探し、資金を準備し、スタッフを集めれば、新しい店舗は作れます。
でも、本当に難しいのは、
2店舗目も成功すること。
そして3店舗目、5店舗目、10店舗目でも同じように成果を出し続けることです。
だから、多店舗展開を考える経営者ほど、「次の店舗を出すこと」を急いではいけません。
まず確認すべきは、
今の成功は、経営者がいなくても再現できるのか?
優秀なスタッフがいなくても回るのか?
新しいスタッフが入っても同じレベルまで育てられるのか?
ということです。
店舗数を増やすことが、本当の成長ではありません。
成功を再現できる仕組みを増やせる会社。
そんな会社だけが、店舗数が増えても苦しくならず、成長し続けることができます。
多店舗展開で止まる会社は、店舗数が足りないのではありません。
再現性が足りないのです。

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