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店舗を増やすほど忙しくなる経営者と、店舗を増やしても自由になる経営者の違い

「店舗を増やせば会社は大きくなる」

これは間違いではありません。

しかし、店舗数が増えることと、経営者が自由になることは別の話です。

1店舗なら自分で管理できたことも、5店舗、10店舗になれば同じやり方では回らなくなる。

それでも経営者がすべての店舗に関わり続ければ、店舗を増やすほど仕事も増えていきます。

多店舗化の目的が、経営者自身の仕事を増やすことになっていないか。

ここを一度考える必要があります。

特に見落とされやすいのが、店舗数ではなく「事業数」です。

同じブランドの美容室が10店舗あっても、同じ仕組みで運営できるなら、基本的な戦略は一つです。

しかし、美容室、アイラッシュ、ネイル、EC、新規事業など、事業が増えていくと、それぞれに採用、教育、マーケティング、商品、数字管理、戦略が必要になります。

つまり、事業が一つ増えるたびに、経営者の頭の中に新しい経営システムが増えるのです。

だからこそ、会社を大きくする前に「何を増やすか」だけではなく、「何を増やさないか」を決める必要があります。

どの事業が一番利益を生み、どれが一番伸びしろがあり、どれが経営者の時間を奪っているのか。

感情だけで判断せず、ROI、利益、成長性、経営者の時間まで含めて考える。

伸ばす事業に集中するのか。

別の人に任せるのか。

FC化するのか。

事業譲渡するのか。

選択肢は「続けるか、やめるか」だけではありません。

店舗展開は、店舗数を増やすことがゴールではありません。

経営者がいなくても回る店舗を増やすこと。

これが、本当の意味での多店舗化です。

店舗が増えるたびに経営者の仕事も増えているなら、一度立ち止まって「店舗数」ではなく「仕組み」と「事業数」を見直してみる。

次の店舗を出すことより、今ある事業をどう整理するか。

その判断が、数年後の経営者の自由を大きく変えるかもしれません。