【第5回】会社が大きくなると、 必ず創業メンバーとの距離は変わる
会社が大きくなると、必ず創業メンバーとの距離は変わる。

シリーズ一覧
第1回
AI時代に勝つ美容室は、「戦略」ではなく「実行力」で決まる
https://shousei-group.com/content/value-1
第2回
優秀な美容師を採るより、普通の美容師が活躍できる仕組みを作ろう
https://shousei-group.com/content/value-2
第3回
売上目標では、人は動かない。
100万円売ろう。ではなく、100人の髪の美しさの寿命を伸ばそう。
https://shousei-group.com/content/value-3
第4回
規律は自由を奪わない。
強い美容室ほどルールがある理由
https://shousei-group.com/content/value-4
私が10年間会社を経営して、会社が成長してきた時に起きることがあります。
それは、
「創業メンバーとの関係が昔と変わった」
という悩みです。
実はこれは、会社が悪くなったからではありません。
会社が成長している証拠なのです。
創業期は「仲間」
創業したばかりの頃は、
社長も現場。
スタッフも現場。
毎日同じ空間で働き、
同じ悩みを共有し、
売上が上がれば一緒に喜び、
失敗すれば一緒に落ち込む。
そこには、
「社長と社員」
という関係よりも、
「同じ船に乗る仲間」
という感覚があります。
この時期は、ルールよりも空気で組織が動きます。
会社が成長すると役割が変わる
しかし、
店舗が増え、
スタッフが増え、
組織が大きくなると、
社長の仕事は変わります。
現場で一番売る人ではなく、
会社全体を見渡し、
未来を設計する人になります。
すると、
以前のように毎日一緒に働く時間は減ります。
自然と距離が生まれます。
ここで創業メンバーは、
「社長が変わった。」
と感じることがあります。
でも、本当に変わったのは、
社長ではなく、役割なのです。
「昔の方が良かった」は自然な感情
会社が成長すると、
新しいスタッフが入ります。
新しい店長が生まれます。
新しい仕組みができます。
創業メンバーは、
自分だけが知っていた会社ではなくなっていくことに、
少し寂しさを感じます。
「昔はもっと話せた。」
「昔はもっと近かった。」
そんな気持ちになるのは、
決して悪いことではありません。
人として、とても自然な感情です。
経営者が理解しなければならないこと
ここで経営者が、
「そんなこと言われても仕方ない。」
と片付けてしまうと、
少しずつ心の距離は広がります。
一方で、
会社を昔のままに戻すこともできません。
だから必要なのは、
感情を理解しながら、組織を前へ進めること。
です。
創業メンバーが歩んできた歴史を認める。
今の役割を伝える。
未来のビジョンを共有する。
この対話があるかどうかで、
組織の未来は大きく変わります。
ショウセイグループが大切にしていること
ショウセイグループも、
少しずつ仲間が増えています。
店舗が増え、
新しい美容師が入り、
新しい挑戦も増えてきました。
だからこそ、
私は創業当時よりも、
理念を伝える時間を増やしています。
MVVを共有する。
面談をする。
ゴールを共有する。
なぜなら、
人数が増えるほど、
「空気」では伝わらなくなるからです。
組織が大きくなるほど、
理念を言葉にし続けることが大切になります。
最後に
会社は成長すると、
人間関係も変化します。
その変化を、
「会社が悪くなった」
と捉えるか、
「新しいステージに進んだ」
と捉えるか。
その違いが、
経営者として大きな分かれ道になります。
創業メンバーへの感謝を忘れない。
新しい仲間も大切にする。
そして、
全員が未来へ向かえる組織をつくる。
それが、
これからの経営者に求められる役割だと私は思っています。
木田昌吾
前回はこちら
第4回
規律は自由を奪わない。
強い美容室ほどルールがある理由
https://shousei-group.com/content/value-4
次回予告
第6回
優秀な若手は、
給料では辞めない。
「もっと給料を上げれば辞めない。」
そう思っていませんか?
実は、優秀な若手が会社を離れる理由は、お金だけではありません。
彼らが本当に求めているものは、
「成長している実感」です。
次回は、若手が辞める本当の理由と、成長し続ける組織の作り方についてお話しします。
明日7時公開
https://shousei-group.com/content/value-6