「新卒の初任給を上げる」だけでは、人は辞める。 美容室経営者が本当に考えるべきこと

日経MJの記事を読んでいて、
「これは美容業界でも、これから確実に起こる」
そう感じました。
調査では、
新卒の給与が自分より高かったら、72.2%が転職を検討する。
さらに、


87.5%が不公平感を感じる。
しかし一方で、
73.5%は新卒の給与アップ自体には賛成。
つまり、
「新卒の給料を上げること」
に反対なのではありません。
問題は
「自分だけ取り残されること」
なのです。
美容室でも同じです。
最近は、
・新卒25万円
・26万円
・27万円
という求人も珍しくありません。
採用だけを考えれば、
初任給を上げることは正しい。
しかし、
今いるスタッフが
「私は何年頑張ってきたんだろう」
と思った瞬間、
組織は崩れ始めます。
給料は「金額」ではなく「納得感」
人は、
給料が低いから辞めるのではありません。
納得できないから辞める。
例えば、
新卒25万円。
5年勤務のスタッフ26万円。
これでは
「1万円しか違わない」
ではなく、
「5年間の価値が1万円なの?」
と感じます。
給与とは、
会社からの評価そのものだからです。
だから必要なのは評価制度
給料を上げる前に、
美容室は
成長が見える仕組み
を作る必要があります。
例えば、
スタイリストになったらいくら。
指名売上が○万円ならいくら。
店販売上が○万円ならいくら。
後輩教育ができたらいくら。
店長になったらいくら。
利益を残したらいくら。
こうして、
「頑張れば未来が見える」
状態を作ることです。
すると、
新卒の給与が上がっても、
既存スタッフは
「自分もここまで成長すればもっと上がる」
と考えられます。
これからは「初任給競争」の時代ではない
これから美容室は、
初任給だけで採用する時代ではありません。
重要なのは、
5年後、10年後にどれだけ成長できるか。
その未来を示せる会社だけが、
人を育て、
人が辞めず、
強い組織になります。
ショウセイ株式会社でも考えていること
私たちも、
新卒採用をしています。
もちろん初任給も大切です。
しかし、
もっと大切にしているのは、
「美容師という仕事が、年齢とともに価値が上がる会社」
を作ることです。
経験を積み、
技術を磨き、
人を育て、
会社に貢献するほど、
収入も増え、
働く誇りも増えていく。
そんな仕組みがなければ、
どれだけ初任給を上げても、
数年後にはまた人材不足になります。
美容室経営の本質
採用は入口です。
本当に難しいのは、
辞めない会社を作ること。
初任給を上げることは戦術。
評価制度を整えることは戦略。
そして、
美容師が
「ここで働き続けたい」
と思える未来を設計することこそ、
これからの美容室経営者に求められる最大の仕事なのではないでしょうか。
木田昌吾
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